ルドラクシャとは(2)
ルドラークシャの個性を決めるムキー(面)
ルドラークシャのムキー(面)は、1面から14面まであり、ごくまれにそれ以上のものも存在しています。
このムキー(面)の数は、表面に刻まれた溝の本数によって数えることができます。 たとえば、溝が1本だけあるものはエークムキー(1面)、2本あるものはドームキー(2面)、3本あるものはティーンムキー(3面)、4本あるものはチャールムキー(4面)という具合です。
レアなムキー(面)のルドラークシャほど高値で取引されていますが、それほど珍しくない一般的なムキー(面)のルドラークシャは比較的安価で入手することが可能です。
ルドラークシャの中でもっとも多いのは、表面に5本の溝があるパーンチャムキー(5面)で、ルドラークシャ全体の約95%がこれに該当しています。
このパーンチャムキー(5面)のルドラークシャは、もっとも安価で購入でき、しかも効果の面でも定評があるため、その費用対効果の高さから、もっともポピュラーなものとなっています。
また、テーラムキー(13面)やチャオダムキー(14面)など溝の多いものは希少性が高いため、かなりの高価で取引されています。
それでも、チャオダムキー(14面)ついては、すべてにおいて最高の結果をもたらすルドラークシャ・ビーズとして、インドではかなり需要があるようです。
ちなみに、このムキー(面)は、ルドラークシャのもつ基本的な性質に、特定の個性を加える重要なファクターとなっており、それぞれの効果はいろんな古典文献の中に記載されています。
注目されるルドラークシャの効果
ルドラークシャの効果は、古代から現代に至るまで、多くの聖者や賢者により、あるいはインドの民間伝承アーユルヴェーダの実践者たちによって絶賛されてきました。
そして、ルドラークシャは、インドの数々の聖典の中で、はかり知れない恩恵をもたらす特別なものとして推奨されています。
近年、ルドラークシャの知名度が高くなり、多くの人々に使用されるようになってから、科学者やドクターたちがその心身に及ぼす効果に注目するようになり、ルドラークシャの様々な効果やメカニズムについて科学的な研究が多く行われるようになりました。
人体に重要な役割を果たしている生体電流
人体には、生体電気と呼ばれる極小の微弱な電気が流れています。
この生体電気の流れ(=生体電流)は、脳と身体の様々な部位を結ぶ情報伝達に関係しています。
感じること、考えること、聞くこと、味わうこと、見るもの。このような感覚は、すべてこの微弱な生体電流に依存しています。
この生体電流は、電位差の存在(身体各部位間における異なるエネルギー準位)によって生じており、その流れがスムーズであれば身体は正常に機能しますが、この生体電流に異常が生じると、私たちは不快を感じるようになり、心身に不調が生じます。
このように、生体電流は、心身の健康にとってとても重要な役割を果たしているのです。
ストレスによって乱される生体電流
人間を含むすべての生き物は、生存競争により、常にストレスにさらされています。
激しい競争を伴う現代社会において、ストレスレベルは、すさまじい勢いで増加しています。
人が、ストレスの生じる状況にさらされると、生体電気の信号が中枢神経系に伝達され、ニューロンや神経伝達物質の活動が非常に活発になり、その結果、身体と脳の生体電子回路に混乱が生じることがあります。
そのような異常が発生し、それが連続して生じるようになると、身体の至る所で生体電気信号のスムーズな流れが断絶するようになります。
そして、この生体電気のスムーズな流れが断絶すると、人は、不快を感じるようになり、身体にも不調が生じるようになるのですが、あいにく、このような現象は、常時、身体中で頻繁に起きているものと考えられています。
実際、現代人の多くは、寝つきの悪さ、アルコールへの依存、心身の不安定、心臓の痛み、皮膚がカサカサになるなど様々な問題を抱えており、現代の多くのドクターたちは、これらの問題の多くが、心身の不調あるいはストレスに起因するものである可能性が高いことを認めています。
ルドラークシャの誘電特性(静電容量)
ルドラークシャは、誘電体(電気エネルギーの貯蔵所)として働くことが知られており、この誘電特性には生体電流を安定させる作用があることが知られています。
ファラッドの単位で測定されるこの誘電特性(静電容量)は、機能亢進、心臓の動悸、あるいは心臓の鼓動などを制御して安定させるのに有効であることが分かっています。
ストレスが生じると、心臓拍動が速くなり、ホルモンと神経系の働きが全般的に増加します。
これが身体における電位差の増加を引き起こし、その結果として生体電流の規模が増加することになります。
これについて、ルドラークシャには、過剰な生体電気エネルギーを制御するコンデンサーのような誘電体としての作用により、生体電流の過剰な活動を整える作用があるのではないかと考えられています。
ルドラークシャによる電気抵抗
一般的に、人の心や性格が脳の働きと密接な関係があることはよく知られています。
近年の科学的な研究により、ある特定のムキー(面)のルドラークシャが電気抵抗に関して決定的な要因を持っていることがわかってきています。
※この電気抵抗は、オームの単位によって測定されます。
この特定のムキー(面)を持つルドラークシャが生体電気インパルスの流れに抵抗するとき、その抵抗要因に依存して特定のアンペアの電流が生成され、この特定のアンペアが、心臓と協調して働くことにより、脳に特定のインパルスが発信されます。
このルドラークシャによって発生した生体電気インパルスは、気分を良くして心を落ち着かせる作用がある一定の脳内化学物質を刺激することが分かっています。
このことは、実際に多くの人が、ルドラークシャを手に握ったり身に着けたりしたときに、心が落ち着いたり、リラックスしたり、あるいは集中力が高まったように感じる理由の1つなのかもしれません。
若返りと血流の安定(ロイ博士の研究)
ルドラークシャが心身に及ぼす肯定的な作用に関して最もよく知られている研究報告の1つが、インド工科大学のロイ博士によって公表されています。
ロイ博士は、ルドラークシャを心臓の上に置いたときに心拍動が安定することを発見し、それについて研究を行っています。
血液循環と心拍動は、自動的に、身体、特に心臓部位のまわりの磁場を誘導します。
この誘起磁場の極性と強度によって、ルドラークシャは、それと反する極性と強度を備えた極小の微細な電気的かつ誘導的なインパルスを送信します。
※ルドラークシャは、磁石と同様に、動的な極性の原理に基づいて作用します。
この原理により、ルドラークシャを心臓の上に置いたとき、心臓の拍動が正常な速度の範囲を超えると、それを調節するために、それに比例してバランスを保つ力が心臓に作用します。
この作用は、身体における理想的な血液循環を維持する助けになります。 人体は、中枢神経系、各臓器系、およびそれらの調節機能によって構成された複雑な生体電子回路とみなすことができます。
ルドラークシャによって整えられた血流は、ニューロンと神経伝達物質に対する過剰なエネルギーの有害な影響によって引き起こされたストレス関連の様々な問題を防ぐ役目を果たし、この人体という生体電子回路に、若返りの効果を及ぼすのです。
ルドラークシャのスピリチュアルな特性による恩恵
これまで見てきたように、近年のインドでは、ルドラークシャの効果について科学的な研究が行われ、その結果、ルドラークシャの効果について、その仕組みの一部が解明されつつあります。
けれども、このルドラークシャの真骨頂はそのスピリチュアルな特性にあり、現時点では、ルドラークシャが作用する仕組みをすべて科学的に解明しようとするには限界があるかもしれません。
実際インドには、そして日本にも、ルドラークシャに接したときに、神聖な物事が心に思い浮かんだり、神聖な意識状態に浸ったり、心身がリラックスして安心感が得られたりする経験をしている人たちがたくさんいます。
ルドラークシャと接するときに神聖な意識を経験する理由は?
それでは次に、ルドラークシャを見たり、ルドラークシャのことを聞いたり、ルドラークシャに接したりしたとき、神聖な気分になったり、心身がリラックスしたり、安心感が得られたりする経験をする人々が少なからず存在する理由について、現代科学的な視点とは別に、よりスピリチュアルな視点から検討してみましょう。
カルマの法則や過去世の存在など、ヨーガや仏教を始めとするインド思想の根底に流れる世界観を前提にすると、次のような仮説が成り立ちます。
※「カルマ」とは、行為のことであり、「カルマの法則」とは、良くも悪くも、過去(世)において自分が為した行為の影響を受けるという法則のことです。一般に誤解されているのとは違い、カルマは、必ずしも否定的なものばかりではなく、肯定的なもの、あるいは、どちらでもないものもあります。
まず、ルドラークシャは、インド、ネパール、チベットなどを中心とするアジアの多くの地域において、はるかな昔から特別に神聖なものとして尊重されてきたという歴史があります。
そのため、カルマの法則や過去世の存在を前提にすると、今生でスピリチュアルな事柄に興味を持つ人々の多くは、もともと過去世においても、スピリチュアルな事柄と縁があり、ルドラークシャとも縁のあった人であると推定することができます。
そして、そのような人々の超潜在意識(あるいは超意識)には、ルドラークシャを神聖なもの、あるいは心身に肯定的な影響を与えてくれるものとして尊重してきた過去世の経験がカルマとしてすでに深く刻みこまれているものと考えられます。
その場合、ルドラークシャと過去世において縁があった人々が、今生で、ルドラークシャを見たり、ルドラークシャのことを聞いたり、あるいはルドラークシャに接したりしたとき、意識の深い部分に刻み込まれているルドラークシャと関連する肯定的な記憶が超潜在意識のレベルで動き出し、その記憶が、無意識のまま、今生の潜在意識に良い影響を及ぼすことになります。
※ここでいう「記憶」とは、日常生活における通常の意識である表層意識、あるいは夢などによって自覚することがある潜在意識における記憶とは異なり、無意識レベルの超潜在意識(あるいは超意識)と呼ばれる、非常に深い意識レベルにおける記憶のことです。
さらに、そのような潜在意識における情報は、徐々に表層の意識や心身の状態にまで影響を及ぼすようになり、場合によっては、それが、人間関係の改善など、それらの人々の周囲で起きる現象にまで影響を及ぼすことがあるのではないかと考えられます。
注意事項
このページの記載内容は、ルドラークシャに関する、インドにおける科学的な研究結果、聖典や仏典等に記載されている内容、個人的な体験等に基づくものであり、特定の医療的な効果を保証するものではありません。
また、ルドラークシャは、医薬品でも医療器具でもなく、日本の政府機関によってその医療的な効果が認可されたものでもありません。
そのため、ルドラークシャは、健康な方にも病気の方にも問題なくご使用いただけますが、その使用については、現代医学に対する代替医療として位置づけられる性質のものではありません。
したがって、心身に少しでも不調がある場合には、ルドラークシャの使用・不使用にかかわらず、医療機関での速やかな受診をお勧めします。
古典の記述をもとにした海外のウェブサイト、あるいはそれらの記述をそのまま翻訳して転載している国内のウェブサイトの一部には、ルドラークシャを粉にして服用したり、水やミルクの中に一定期間ルドラークシャを浸してそれを飲むことにより、特定の病気が治る旨を記載しているものがあります。
たしかにルドラークシャは、インドの民間伝承において特定の効果が認められ、特に、脳、精神、あるいは心臓の病気を治す薬として使用されてきたことは事実です。
ところが、通常インドで販売されているルドラークシャは、医薬品としての使用を前提としていませんので、当然のことながら、薬品や食品に要求されるようなレベルの衛生管理は行われていません。
もちろん輸入の際にも、ルドラークシャについては、食品や薬品として輸入するわけではありませんので、そのようなチェックは行われておりません。
それから、ルドラークシャを覆っている皮は非常に堅くて剥き難いことから、場合によっては、その皮を剥く段階で、皮がスムーズに剥けるように化学薬品が使用されていることがあります。
そのため、万が一、前述のように国内外の一部のウェブサイトに記載されているような療法を鵜呑みにして、ルドラークシャを粉にして服用したり、長時間ルドラークシャを浸した水やミルク等を飲用した場合、健康に問題が生じる可能性がございます。
当店で販売するルドラークシャにつきましては、ルドラークシャとしての通常の使用および着用においては、全く問題なく安心してご使用いただけますが、医薬品としての使用は前提としておりません。
したがいまして、そのようなご使用はお控えいただけますようお願いいたします。